母と子のトータルケアサロンLunaOwl~ルナオウル~ 看護師の鈴木詞子です。
赤ちゃんの成長に寄り添う面白さを感じながら、楽しんで自信をもって子育てができるための情報をお伝えして行きたいと思っています。
まわりの同じ月齢の赤ちゃんや上の子さんと比べると発達が遅いかなあと心配になるママもいらっしゃるかもしれませんね。
そんな時は何か脳の障害があるのかな、私の育て方が行けないのかな・・・どうしてあげたらいいんだろう、何かしてあげられることはないかな。
など心配になってしまい色々検索して調べてみたりで翻弄されているママもいらっしゃるかもしれません。
今回は運動発達面での遅れが気になっているママはもちろん、赤ちゃんの発達を見守る上ですべての赤ちゃんに共通して大切にしていただきたいお話です。
まず大前提になりますが、遅れがご心配な時は小児科で是非ご相談はなさってください。
よくご相談を頂くのが、嫌がってうつ伏せができない、寝返りができない、はいはいしないといったお悩みです。
赤ちゃんの運動発達には歩くまでに約13段階の発達段階があります。
しかし、いきなり寝返りができたりはいはいができるわけではなく、次のステップに進むために必要なプロセスがすべての間に存在しています。
一見前進していないように見えても、実はよく観察していると今の動きの質が以前より高まっていてちゃんと次に進むための細かな進歩が感じられているということです。
また8ヶ月ではいはいといったように月齢の目安はあくまでも全体の平均です。
前後に1~2ヶ月ほどの幅があることも是非知って頂きたいと思います。
ではなぜ胎児や出生時に特に問題がないのに、成長の差が生じるのか。
こうしたお悩みを感じる要因の一つとして「環境」が大きく影響します。
全体の発達を10とすると、器質的な面が3割、環境は7割と言われるほど。
赤ちゃんが重力に抗して、自分自身で身体を使いながらトレーニングをする機会を奪われてしまうような環境や良かれと関わりすぎてしまったり、こうしたことが赤ちゃんの環境影響としてトライ&エラーしながら自分を理解する機会を得られないきっかけになります。
とてもよくあるケースとしては、泣くので抱っこばかり、バウンサーやベビーチェア、ベビーサークルといった狭い環境にいる時間が長い、うつ伏せから自力でお座りできないうちからお座りをさせてしまうことなど。
のびのび自分の力で探索したり、本来自分で獲得しなければいけない動きのゴールを見守る側が達成させてしまうことで、赤ちゃん自身で気付くきっかけを奪ってしまうことになったりします。
その他には服装や床材など、赤ちゃんの動きのポテンシャルを邪魔するような素材であっありすることも環境要因になります。
また、いつも手の届くところにおもちゃを置いてもらえたりすることも、自分で手を伸ばして触るために考え動き達成感を感じてまた動きたくなるといった機会を得られにくくなります。
赤ちゃんの育ちを見守る上で大事にしてほしい事として、自分の力で自分に気付ける機会や環境づくりの配慮をしながら、赤ちゃんを『信じて待つ』見守りがとても大切になります。
けなげな様子がまた愛おしく感じられると思いますよ。
是非見直してみてくださいね。
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